「東大脳は12歳までに育てる」 谷あゆみ
東大に現役合格した息子を持つ母親が、自身の子育ての経験を基に、子どもとの接し方について語る本。何が何でも子どもを東大に合格させるといった教育ママの本ではないです。子どもが小さい頃からやる気、自立心を身につけさせることが大切であり、そのために必要な親の行動について書かれたコーチングの本だと感じました。著者自身、コーチングとの出会いについて触れており、余計にコーチング色が強い本になっている気がします。
内容は、子育てに関する他の本と基本的なところは変わりないです。子どもに自信をつけさせる、自分のことは自分自身で決めさせるといったこと。このために必要となる親の接し方=コーチングについては参考になるところが多いと思います。例えば、以下のような内容があります。
- 子どもに自信をつけさせるため、子ども自身にいい思い込みをつけさせる。
- 「ほめること」「信じること」を意識して子どもの自信を育てる。
- 「人に認められたい」という欲求を満たして子どもを安心させる。
- 良い結果を出したときは「やっぱりね!」、思い通りにならなかったときは「たまにはね」。
- 子どもの思いや夢を否定することを絶対に言ってはいけない。
- 人の究極の喜びはお金を得ることでもなく、人から褒められることでもなく、「自分が成長できた!」と感じられること。「やり遂げた」という達成感を子どもに味あわせる。
また、実践しようとしながら出来ていない以下の2点について、改めて必要性を再認識できました。
- 1日15分の勉強を習慣化させる。
- 本の読み聞かせを増やす。
子育てに関する本を読むと、いつも「会社で部下に対する接し方の参考ににもなる」と感じながら読みます。それは、子育てに関する本がコーチングの考えを取り入れているからだと思いますが、実際の会社組織ではコーチング(この場合、子どもとの接し方とは少し異なる)を得意とする人に出会うことが悲しいことに少ないです。
会社で人の上に立つ人にも読んで欲しいですね。大人に対するコーチングの入門として、子どもに対するコーチングから勉強してはどうかと。基本は同じですから。
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