[第8話]南向きと西向きの家

2010年4月18日 某市の物件

この日の見学は南西向きの家と南向きの家。

この日先に訪問した柏市の家とつい比べてしまう。

こちらの家の方が、断然広い、設備も充実、明るい。

南向きの家では、中に入ると改めて広さを感じる。

部屋数及び各部屋の大きさは南西の家の部屋とほぼ同じだが、ダイニング、リビング及び和室が南向きに横並びに配置され、とても広く感じる。

何よりも南向きの家ということが妻は気に入ったようだ。

私の方は、「庭が狭い」「玄関までの階段が嫌」「車2台が縦列駐車になるのが嫌」と小さな抵抗を試みる。

すかさず営業担当が「庭で何をしたいのですか?」妻のサポートに入る。

「子どものビニールプール、友人・知人を招いてのBBQ、庭付きの家に対する小さい頃からの憧れ…」

応えている私を横目に、妻は家中の寸法を測ってはせっせと図面に書き込んでいく。横顔は真剣だ。

描いていた夢が遠くなっていく。

南向きの家を出ると、犬を散歩させていた年配ご夫婦が話しかけてきた。

「ここは良いところですよ」

ご夫婦は営業担当とも仲良く話をしている。

暮らしている人が営業担当を敬遠する様子がなく、気軽に話してくる。私たち見学者に対しても気さくに話しかけてくる。

ここに住んで満足している証拠だろう。

この土地に住んでもいいと感じた。

「仮申し込みしておきましょうか?」

営業担当が便宜を申し出てくれるが、決めかねていて遠慮が先に立つ。

「南向きの家と西向きの家で考えたいと思います。来週、両親にも見てもらって決めます」

いよいよマイホーム購入なのだろうか。実感はない。

 私たちのマイホーム探しについて

私たちは、諸事情により事前に勉強する時間的な余裕のないままマイホームを選ぶことになりました。

私たちは、まず、不動産・住宅サイトSUUMO「スーモ」を見て場所と物件の規模から価格傾向を知ることから始めました。短期間に転居するには建売物件しかないと考えたからです。

平行して下の本を読んでいれば、もっと理解が早かったかもです。

新版 家を買いたくなったら

「家を買おうかな」と思ったときにまず読む本

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