2010年4月29日 某市の物件
親が南西の家を勧めるため、再確認を目的として某市を訪れた。
早めに到着して南向きの家を外から見ていると、道を挟んで建築中の家が目に入った。
完成時の間取りを示した看板が立っている。
「南西向きの家を南向きにした家だね。この家の方が断然いい!」
親の確認が思わぬ副産物を生みだした。
南向きの家からインフォメーションセンターに電話を入れる。
「申し込み済みですが、他の家を含めて確認・検討をさせてください」
「いいですよ」と即答。
文句の一つでも言われるかと思っていたので、かえって拍子抜け。
よくあることなのか?
「南向き庭広の家の建築を始めているのですか?」
建築中の物件の前で尋ねた。
「いつ頃竣工予定ですか」「この物件の間取りを見せてもらえませんか」
「インフォメーションセンターで話しましょう」
ここからが長かった。
まず、検討対象の家は4つに増えた。
南向きの家、南西向きの家、そして南向き庭広の家が2戸。
「南向きがいい」「広い庭が欲しい」「予算に限りがある」「翌月末までに入居したい」
条件面は同じ主張の繰り返し。話は延々と続く。
「事務所にいますので、結論が出たら呼んでください」
そりゃー、営業担当も疲れるし、付き合いきれないでしょう。
条件をすべて満たす家はない。
南向きの家:第1条件の南向きを満たす。だが、道を挟んで隣に南向き庭広の家が建つため、理想の家を目の前にしてずっと暮らしていくことは避けたい。
南西の家:夏の西日が気になる。南西向き(ほぼ西向き)を除けば理想を満たすが、南向きの条件は外せない。
南向き庭広の家(南西角):理想の家。急げば早く完成できるが、入居可能時期は夏頃。価格が予算オーバー。
南向き庭広の家:理想の家。価格が予算オーバーだが何とかなる。ただし、完成時期は半年先。
この日の結論として、まずは南向きの家の申し込みを撤回した。
次に、南西の家と南向き庭広の家に絞り、「家の向き、入居可能時期、予算」から再検討することとして、結論は先送りすることとした。
「もう少し考えます。その間に売れたら、縁がなかったとあきらめます」
長い1日が終わった。
翌日、仕事から帰宅すると、妻がFAXで南向き庭広の家(南西角)の図面を入手していた。
「私も少し負担すれば買えると思ったから」
南西向きの家から、南向き庭広の家(2物件)へと、私たちの気持ちは移っていった。
私たちは、諸事情により事前に勉強する時間的な余裕のないままマイホームを選ぶことになりました。
私たちは、まず、不動産・住宅サイトSUUMO「スーモ」を見て場所と物件の規模から価格傾向を知ることから始めました。短期間に転居するには建売物件しかないと考えたからです。
平行して下の本を読んでいれば、もっと理解が早かったかもです。