[第14話]新たな候補現る

2010年5月2日 土気の物件

土気に私たちの理想に近い家があることには早くから気付いていた。

4LDK、南向き、庭付き、車2台駐車可。ネットでチェックした図面では私たちの要求を100%満たす。

土気から都内に通勤できないと考えていたが、家を見学した柏市や某市からの通勤時間と変わらないことに気づいた。

「見ないで決めると、見ておけば良かったって後悔するのは嫌!」

妻の言葉に後押しされ、GW渋滞を覚悟しながら土気に向かう。

案の定、京葉道路は大渋滞。

「引き返そうか?」

「見ずに後悔したくない!」

土気に着き、大手デベロッパーに電話を入れると営業担当は接客中で15:00に来てくれという。

この間に公園を下見しよう。

我が家の娘は滑り台が大好き。この公園には長いローラーコースターがあるが、大行列。

滑り始めたには並んでから20分以上経過してから。

高速道路、滑り台、建売物件見学と、今日は待つことばかり。

ネットで見つけた理想の家は売れていなかった。

「収納スペースが多い、南向き…」

部屋を案内されて妻はすぐに気に入ったのか、メジャーで寸法を測っては図面に記録している。

想像していた以上に良い!

「食洗機がないですね?」

某市の家で標準装備の食洗機がこの家にはない。

「食洗機はサービスで取り付けます」

「値引きは?」

「値引きはしていません!」

ちょっと予算オーバーなんだけどなぁ…。

この家、荷物を捨てずに全て持ち運んだとしてもスペースが余りそうだ。

庭があり、車2台駐車可能、道路を挟んだ南側に家が建っているが日当たりに全く問題ない。

しかし何かがひっかかる。何だろう。

他の区画の家も見学させてもらう。

最初に見学した家ほどではないが、どの家も好印象。

「ご予算は?」「頭金は?」「何年で返済?」

インフォメーションセンターに戻ると、質問攻めにあい、シュミレーションした返済計画が机に並べられる。

最初に「他社の物件に決めようとしています」と伝えており、購入の可能性が高いと思って攻めの状態なのだろうか。

土地、家(構造、設備)、環境(幼稚園・学校、病院)…。もっと説明してくださいな。

ん!? 環境といえば、住民の姿を見かけていなかったか。

いや、犬を散歩させているご夫婦がいた。しかし、営業担当も住民も目を合わさず、言葉も交わさない。

見学した家の周囲に入居済みの家が少なくなかったが、庭先で人の姿を見ることはほとんどなかった。

ひっかかっていたのは、このことだと気付いた。

「入居者や地域でイベントはありますか?」

「ありません。お子さんが幼稚園に入れば知り合いができますよ」

それはそうだが、人(住民)という基本要素においては、プラスの評価ではない。

 私たちのマイホーム探しについて

私たちは、諸事情により事前に勉強する時間的な余裕のないままマイホームを選ぶことになりました。

私たちは、まず、不動産・住宅サイトSUUMO「スーモ」を見て場所と物件の規模から価格傾向を知ることから始めました。短期間に転居するには建売物件しかないと考えたからです。

平行して下の本を読んでいれば、もっと理解が早かったかもです。

新版 家を買いたくなったら

「家を買おうかな」と思ったときにまず読む本

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