[第15話]とんでもない1日

2010年5月9日 土気の物件

そして翌週。

「お気に入りの物件ですが、申し込み者がキャンセルしました。よかったですね!」

「・・・?」

意味が分からない。

「何のことか分からないのですが」

「先週お越しいただいてお気に入りになられた家ですが、キャンセルされたので他に検討している人がいません。今なら大丈夫です」

先週訪問した際、気に入った家があったので「両親を連れて来週また来る」と伝えていた。

この1週間、自宅宛に2度電話が入ったが、そのような話を聞いていない。

「両親を連れて見に来ると先週伝えましたよね。家が契約となっていれば無駄足になっていた。何故事前に連絡もらえなかったのですか?」

明確な回答はない。

他にも興味を持っている人がいるから「早めに決めた方がいい」と思わせたいのだろうと理解した。

営業担当が他の接客のため、この日は上司らしい人が説明。でも、この担当者、大丈夫だろうか…。

驚いたことに、妻も両親も、先週気に入った家だけでなく、庭先に別の家が建つ家にも高い評価を示した。

土気の家の特徴は、十分な収納スペースが設けられていること。

何がそこまで高い評価だったのか?

みんなが見学している間、子どもの相手をしていた私には分からない。

「いい家だけど、実家から遠いね。近くに住んで欲しいけど」

戻り際に、何気なく親が口に出した言葉が後に重くのしかかる。

この会社、インフォメーションセンターに戻ってからが長い。

「頭金はどのくらい?」

「月々のお支払額はどの程度を考えていますか?」

「住宅ローンはどの銀行にしましょうか。それぞれの銀行特徴は…」

両親と妻、子どもには外に食事に出てもらった。

その間、延々と続くお金にまつわるの説明が続く。

「先週お気に入りいただいた家の方が他の家よりも■万円安いですが、月々の支払いは1万円しか変わらないですよ」

「それは長期ローンだからでしょ。総額で考えれば全然違う」

こんな調子です。

この日は、現地の不動産業者を訪問して土気の相場を確認して帰宅するつもりが、疲れて取りやめました。

拘束時間が長かったからだろうか。帰宅時の車中で子どもが痙攣をおこして救急車で病院に搬送。

とんでもない1日でした。

 私たちのマイホーム探しについて

私たちは、諸事情により事前に勉強する時間的な余裕のないままマイホームを選ぶことになりました。

私たちは、まず、不動産・住宅サイトSUUMO「スーモ」を見て場所と物件の規模から価格傾向を知ることから始めました。短期間に転居するには建売物件しかないと考えたからです。

平行して下の本を読んでいれば、もっと理解が早かったかもです。

新版 家を買いたくなったら

「家を買おうかな」と思ったときにまず読む本

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