糖尿病とは
糖尿病は、インスリン分泌障害や末梢インスリン抵抗性等の糖代謝プロセスの異常のため高血糖状態にあることをいう。初期症状は多飲、過食、多尿であり。晩期合併症は血管疾患、末梢神経障害および易感染である。
WHOによると、糖尿病患者は全世界に3億4,600万人いる。これに対して日本では"糖尿病が強く疑われる人”は890万人(厚生労働省; H19国民健康・栄養調査)おり、その数は増加の一途をたどる。
2型糖尿病発症の予防(または発症時期遅延)のためには、健康食、運動習慣、標準体重の維持及び禁煙が推奨されている。糖尿病への治療では、これらに加え、薬物治療による血糖値のコントロールがある。治療薬にはインスリン製剤および経口血糖降下薬がある。
糖代謝プロセスの異常?
食事で摂取した炭水化物(米等)は小腸でブドウ糖に分解、吸収される。吸収過多のブドウ糖は肝臓、筋肉や脂肪組織で貯蔵される。貯蔵されたブドウ糖は、空腹時などブドウ糖不足時、肝臓における糖新生により血中に供給される。
このプロセスを糖代謝といい、その鍵が膵臓β細胞から分泌されるインスリンである。インスリンは、肝臓での糖新生抑制作用、筋肉や脂肪組織でのブドウ糖の細胞内取り込み促進作用により、血糖値を維持する。
糖尿病では、インスリン分泌不足やインスリン抵抗性のため肝臓での糖新生が亢進する。インスリンの糖新生抑制作用がないために空腹時高血糖、また、肝臓、筋肉や脂肪組織の糖取り込みが低下するために食後高血糖になる。
1型糖尿病と2型糖尿病
参考にしたサイト
作成日:2011年8月7日
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