こころの病気の勉強

疾患概念を学びたい

大うつ病、統合失調症、双極性障害の疾患概念について勉強しました。

こころの病気がよくわからない

正直な話、私は大うつ病と統合失調症の違いがまったく分かりません。さらに双極性障害という病気が他にあると聞くだけで頭の中が混乱しています。冒頭のこの文章は勉強前に書いていますが、勉強後に少しは理解でき、他の方に説明できる(つまり、このページをお読みいただいた方に理解いただける)ようになることを願いながら始めたいと思います。

大うつ病、統合失調症、双極性障害はどんな病気?

まず最初に一般向けの説明を探した結果として、メルクマニュアル家庭版とgooヘルスケアを読みました。次に、日本うつ病学会HPなどで専門家向けの定義・分類を探しましたが、私には見つけることができませんでした。

これらをまとめ、私は簡単には以下のような違いがあると理解しました。

統合失調症は、神経系の障害により意欲の低下などの精神障害を起こす。また、幻覚や妄想という特異的な症状を示すことがある。

大うつ病は、こころに強い衝撃が加わることにより生じた憂うつ状態や気分の落ち込みが、原因解決後も長期にわたり継続している状態、

双極性障害では、抑うつ状態と、躁状態が交互に繰り返し現れる。

参考までに、メルクマニュアル家庭版とgooヘルスケアの各疾患に関する説明を簡単にしてしたに示します。

メルクマニュアル家庭版

統合失調症現実との接触喪失(精神病性の症状)、幻覚(主に幻聴)、妄想(誤った思いこみ)、異常思考、感情の平板化(感情の幅が狭い)、意欲の欠乏、職業的・社会的機能の低下などを特徴とする精神障害。
うつ病強い悲しみを感じている状態で、大切な人を失った直後など悲しい出来事の後に生じるが、悲しみの程度がその出来事とは不釣り合いに強く、長期にわたり持続する場合をいう。
躁うつ病躁うつ病は双極性障害ともいい、抑うつ状態と、躁状態または軽躁状態が交互に繰り返し現れる。

gooヘルスケア

統合失調症脳をはじめとした神経系に生じる慢性疾患。ドーパミン系やセロトニン系といった、緊張‐リラックスを司る神経系、意欲やその持続に関連する系列、情報処理・認知に関する系列に障害が起きている。
うつ病さまざまな出来事が原因で気持ちが落ち込んだり憂うつな気分になった後、原因が解決しても気持ちが落ち込んだまま強い憂うつ感が長く続く。このため、普段どおりの生活を送るのが困難な状態。
双極性障害従来、躁うつ病と呼ばれていた病気。躁病の極とうつ病の極の両方をもつ気分障害。双極性障害はI型とII型に分けられる。違いは、躁病相が中等症以上である(I型)か、軽躁であるか(II型)。

それぞれの疾患の特徴について私は何となく理解できました。しかしながら、これらの情報だけでは、例えば統合失調症の意欲低下と大うつ病の抑うつ状態をどのように区別するのか、つまり、何を根拠に確定診断を行うのかわからないので、次に各疾患の診断基準について勉強してみたいと思います。

[お断り] 当ページは、医学専門家ではない管理人個人の勉強ノートを公開したに過ぎません。従いまして、こころの病気について詳しく知りたい方は、専門書あるいは詳しい情報サイトをご覧ください。

参考にしたサイト

  • メルクマニュアル家庭版
  • gooヘルスケア
  • 本ページを作成後に気づきましたが、e治験ドットコムの「気になる病気」が参考になりそうです。

作成日:2012年10月16日 | ページ更新日(最新):

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