2型糖尿病患者において
試験方法 血糖降下剤による治療履歴がないかメトホルミン単独治療を中止した2型糖尿病患者167例に対して、プラセボ、あるいはdulaglutide 0.1mg, 0.5mg, 1.0mgまたは1.5mg週1回投与のいずれかを12週間投与する無作為二重盲検用量反応試験を実施した。登録時のHbA1c値は59±8 ~ 61±8mmol/mol (7.6±0.7 ~ 7.8± 0.8%)だった。
試験結果 dulaglutideは用量依存的にHbA1c値を減少させた（0.5mg：10±1 mmol/mol、1.0mg：-11±1 mmol/mol、1.5mg：-11±1 mmol/mol (-0.9±0.1%、-1.0±0.1%、-1.0±0.1％）。また、これらの用量のいずれもプラセボと比べて有意な減少であった（p<0.001）。 空腹時血糖値でも同様に有意な減少を認めた（p<0.001）。体重も用量依存的に減少したが、 dulaglutideの各用量とプラセボとの間に有意差はなかった。最も多く報告された有害事象は悪心と下痢だった。
参照情報（PubMed） Monotherapy with the once-weekly GLP-1 analogue dulaglutide for 12 weeks in patients with Type 2 diabetes: dose-dependent effects on glycaemic control in a randomized, double-blind, placebo-controlled study.
Grunberger G, et.al., Diabet Med. 2012 Oct;29(10):1260-7.
第Ⅱ相試験成績に関する発表
安全性にフォーカスした試験の成績が発表されていますので、リンクを張り付けておきます。
dulaglutideについて携帯型24時間血圧モニターを用いて血圧および脈拍数を評価する第II相試験 [イーライリリー]
その他の臨床試験結果例（後日、気が向いたら日本語書きます）
参照情報（PubMed） The effects of LY2189265, a long-acting glucagon-like peptide-1 analogue, in a randomized, placebo-controlled, double-blind study of overweight/obese patients with type 2 diabetes: the EGO study.
Umpierrez GE, et.al., Diabetes Obes Metab. 2011 May;13(5):418-25.
