海外旅行する際、私は特別の場合を除いてパッケージツアーを利用しません。雄大な景色をボーっと眺めたいとき、美術館で好きな絵に見とれていたいとき、個人旅行では時間に融通が利きますが、パッケージツアーでは時間の制約があります。また、個人旅行では同じ金額で更に充実した旅行をすることができると思っています。
私の提案する旅の例を2つ紹介します。
「お母さんをアラスカ旅行に連れて行きたい。このパッケージツアーの内容をどう思う?」と大手旅行会社のパンフレットを見せながら尋ねられたときのことです。
「ふむふむ...関心関心」と思ってツアーの内容を見ると内容の割には高い!「同じ金額を出すのであれば、同じ旅行期間内に訪問箇所を1都市増やし、さらに内容も充実させることができる」と代案を示しました。さらに時期についても、氷河クルーズ、デナリ国立公園とオーロラ全てが期待できる8月下旬を勧めた。
貴方は、どちらの旅を選びますか?
パッケージツアーの内容 | 26氷河クルーズ アラスカ鉄道 デナリ国立公園(Eielson Visitor Centerまで往復) 国際線:米国系航空会社 (ホテル、ツアー等は旅行会社が予約します) |
約35万円 (国際線料金を含む) |
私が示した内容 | 26氷河クルーズ アラスカ鉄道 デナリ国立公園(Kantishnaで2泊) 国際線:大韓航空 オーロラ観賞(チェナホットスプリングスで2泊) |
約35万円 (国際線料金を含む) |
私の意見を取り入れて旅行した結果、マッキンリー山もオーロラも見て満足して帰ってきました。いい親孝行ができたようです。
内容がパッケージツアーよりも充実しながら値段が同じことには、もちろんカラクリがあります。カラクリと書くと怪しいですが、出発前に自分自身で安い現地ホテルを予約し、交通機関やオプショナルツアーにも予約を入れただけです。後は、現地で旅行会社からの手助けを借りない覚悟があれば1ランク上の旅行が誰にでも可能なのです。
私がバックパックを担いで8月末にアラスカを訪れた経験から、アラスカ訪問時にある旅行会社の現地駐在員と話をする機会があり、現地駐在員は例えばアラスカ鉄道への出迎えのような最小限のサポートしかしてくれないことも知っていました。(注:最近の状況は知りません)
この旅行(写真)の様子はアラスカ旅行(2003年)で紹介しています。