糖尿病の勉強

チアゾリジン薬

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薬剤名(承認済み)

・ピオグリタゾン塩酸塩(商品名:アクトス)

特徴

・インスリン抵抗性改善剤である。

・インスリン分泌を促すことなく、血糖降下作用を示す。

・このため、単剤投与時は低血糖のリスクが少ない。

作用機序

脂肪細胞のPPARγ受容体に結合して分化の促進、アポトーシスを誘導する。骨格筋ではTNF-α産生抑制によりインスリン抵抗性を改善し、肝臓ではAMPキナーゼ(AMPK)を活性化して糖産生抑制することにより血糖降下作用を示す。

副作用

主な副作用として、肝障害、浮腫及び体重増加がある。最初のTZD薬のトログリタゾンは、重篤な肝障害により発売中止となった。浮腫をまれに認めるが、ピオグリタゾンが腎臓においてNaの再吸収を促進するためと推測されている。このため、心不全の恐れがある患者には慎重投与。また、脂肪細胞の分化が促進されて小型の脂肪細胞の数が増え、過食や運動不足で増えた小型脂肪細胞に脂肪分が蓄えられ肥大した大型脂肪細胞になり、体重が増加することがある。

[お断り] 本ページは、個人の勉強をまとめたものです。薬剤を使用される方は、主治医や薬剤師にご確認ください。

作成日:2011年8月7日

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