果樹栽培初心者の
デコポン鉢栽培(2012年)

デコポン苗木

 今年の目標

目標
栽培3年目で実を生らせるため、木の充実を図る。
情報収集
デコポンの鉢栽培について情報収集して実際の栽培に役立てる。

PR-デコポン栽培してみませんか? [参考書編]

1つは中古本、もう一方「ネーブル、オレンジ類」の項でデコポンについて少し記載があります。

デコポン(不知火)をつくりこなす

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 栽培の記録

2012年1月28日 春の準備

デコポンは、葉の緑色が鮮やかでないように感じます。大丈夫でしょうか。昨年はアゲハチョウの幼虫やハモクリガの被害にあいましたが、枝には小さな蕾のようなものが見え、厳しい寒さの中ですが春の準備が進んでいるようです。本日は、ベンレート2000倍希釈を噴霧しました。

デコポンの栽培(施肥、剪定等)に関するメモ

デコポンの育て方は果樹栽培の本で見つけることが難しく、掲載されていてもポンカン類等の柑橘類の箇所にひとまとめにして記載されているようです。今後の栽培のため、ネットを中心として知り得た情報をまとめました(農林水産省ホームページからの情報が多いです)。

栽培のための自然条件:

年平均気温16℃以上。

す上り等の品質低下を防ぐため、12月から収穫前において−2℃以下にならないこと。(特に今は例年になく寒く、気温が低いので心配です)

肥料:

施肥基準T(10aあたり。栽培地域不明。鉢栽培の基準ではないです)

3月下旬にN:P:K=5:3:5、5月上旬にN:P:K=5:3:5、6月下旬にN:P:K=9:4:9、9月上旬にN:P:K=6:3:6、11月上旬=5:3:5(合計:N:P:K=30:16:30)[単位:kg]

施肥基準U(10aあたり。栽培地域不明。鉢栽培の基準ではないです)

3月上旬にN:P:K=6:4:5、4月上旬にN:P:K=6:4:5、6月下旬にN:P:K=8:6:7、8月下旬にN:P:K=7:6:6、11月上旬=8:6:6(合計:N:P:K=35:26:29)[単位:kg]

(熊本県農業センターが年3回の施肥について提言を出していますが、鉢栽培で水やりで肥料が流出しやすいことから分けて施したいと思います)

栽培時の留意事項:

不知火は根が少なく、肥料吸収が清美に劣るため、ピートモス等の有機物施用等により、発根を促進するとともに、施肥回数を多くし、吸収を高める。

不知火は細根が細かく、弱いため分施とし、なるべく肥料が切れないようにする。

水分ストレスを受けやすいため、夏季を中心にマルチ等による保水や根の保護に努める。

新芽の先端が枯れる症状が発生する場合は、水溶性カルシウム剤を散布する。

夏季にかん水することで、酸の低減を図る。

樹勢の弱い場合は、3月、4月に窒素の葉面散布をする。

剪定:

[果樹栽培の本に出ている柑橘類の鉢植え栽培時の剪定方法]

植付け時:地表から50cmで切る。(ただ、私が購入したのは棒苗ではなかったです)

2年目の3月:弱い枝は切る。上部の枝についた花や実を除去し、新しい枝を発生させる(柑橘類は4~5月[春枝]、7~8月[夏枝]、9~10月[秋枝]と年3回新しい芽が伸びる)。

3年目の3月:主枝を3本にするため、4本目の勢いある枝を小枝のところまで切り戻す。

4年目の3月:下枝を外して主枝を3本にする。

花芽のつき方と剪定:よい花芽がつくのは主に前年の春枝の先端から2~3芽。実のついた枝には翌年は花芽をつけず、その枝から出た発育枝に翌々年実がつく。したがって、実がついた枝は翌年春(3月)に剪定する。

虫対策:

ハモクリガ対策:ハモグリガは春の芽にはほとんど出ず、夏芽に対し ての対策が必要となる。芽が出始めて2mmくらいで薬剤散布を始める。葉が硬化する直前まで7~10日間隔で散布する。(農薬の使用は最小限にしたいです)

アゲハチョウ対策:幼虫を見つけたら取り除く。

2012年1月28日 肥料に関して考えてみました

施肥基準Tは、「75本/10a」という前提がありました。1本あたりの窒素を計算すると年間400g。この数字は成木対象ですが果樹栽培の本にある「N:P:K=80:50:50(3年生まで)」より遥かに多い。そこで果樹栽培の本に従い窒素を年間80gとして油粕(N:P:K=4%:5%:1%)で与えると考えたところ、物凄い量になります。施肥基準Iの年間配分と油粕中粒1個の重さ約2gから計算すると、3月の春肥料で13.3gを与えることになります。これは、167粒の油粕が必要な計算です。

ただし、果樹栽培の本に出ていた肥料の量は地植え栽培での量であり、鉢栽培時の肥料の量については記載がありません。鉢栽培は地植え違い水やりが頻繁で肥料が流出しやすいと考えて地植え時の量を参考にと肥料の量について検討していましたが、やはり多すぎると感じました。落葉果樹よりも多く、また、デコポンでは回数を分けてということを参考にしたいと思います。

そうであったとしても、振り返ると、昨年は栽培している果樹、特にデコポンに対して十分な肥料を与えていなかったように思います。デコポンの葉の色が薄く感じたのは肥料が少なかったためでしょうか。

2012年3月3日 誘引

3月に入ったら左写真の赤い位置で剪定し、オレンジのように誘引することを考えたのですが、切らない方がよいのではと朝に迷い、3本の枝を誘引だけしました。また、植え替えは今年は行わず、来年3月に行うことにしました。このページに載せようと写真を見るまで気づきませんでしたが、誘引した枝と先端までの間がぽっこり空いています。もう少し工夫が必要そうです。

この日は、自分の決めた量の油粕と硫酸カリを与えました。

2012年4月15日 新芽

新しい葉が出てこようとしています。間もなくアゲハチョウとの戦いが始まります。

2012年5月13日~26日 蕾から果実へ

上の写真は左側が5/13に撮影した蕾、右側が5/26に撮影した果実(になる膨らみ)です。この間、白い花が咲きましたが撮影しなければと常に思いながら撮影してませんでした。花は一つだけだったので、一つの果実を収穫できるよう大切に管理していこうと思います。

2012年7月15日~21日 蕾から果実へ?

5月の花は実が大きくなることなく茶褐色に変色し、枯れ落ちてしまいました。今回も同じことになりそうな気がしています。

2012年10月20日 先端が枯れた

デコポンは大きくなっていません。また、よく見ると上の方が枯れています。寒くなってからも葉を食い荒らす虫が原因かどうかわかりません。肥料は、夏場は与えていませんが、9月から再開しています。

 果樹の知識を深めてはいかがでしょうか

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