山あるきの記録(2015.7.21行動分)
テントの外から話声が聞こえてくる。「いやぁ〜、こんなに良い天気に恵まれることはあまりないですね〜」「そうですよ。梅雨明けのこの時期を狙ってもこれほどの好天に恵まれるとは限らない」。
誘惑の声を聞き、「好天?」「富士山見えるかな」「次のチャンスのためには、再度美濃戸口からアプローチが必要であり、また、晴れるとは限らないな」「ここからならコースタイム2時間弱で山頂に行くことができる!」。テントで横になりながら心の中で考えたことです。考え始めたのが早朝4時10分過ぎ、決心したのが5時過ぎ。「私が買ってきた飴をあげるから頑張って」と娘から飴2個を受け取って出発です。朝食抜き。
登りでは前日の疲れを感じており階段で何度も小休止を必要としましたが、1時間強で山頂へ(父親のみなので細かいこと書きません)。山頂からは富士山や周囲の山々を見渡すことができました。この景色を子どもに見せたかったので、テントでなく赤岳展望荘に泊まる計画にすればよかったのかと少々後悔です。しばらく写真撮影して行者小屋に戻ると「帰ってきたー」と子どもの大きな声。一緒に登り、一緒に景色を見たかった。
さて、テントを撤収して下山の準備にかかります。テントを張るとき同様、子どもは片づけも手伝ってくれました。そして「どうだった〜?」と聞くので撮影した写真とビデオを見せると「ずるい。見たかった」。ゴメンね。次は良い眺めを見ることができるよう時間を考えるから...。
下山時、出たゴミは子どもが進んで「持ちたい」と言ってくれました。カラビナでザックの外に吊るしてスタートです。途中、すべての沢で水を手に浸けては「冷たい〜」と喜んでいます。痛いくらいの太陽を浴びていて、そして、樹林帯に入っても動いて火照った体を沢の冷水が冷やしてくれます。上空は青い空、振り返れば八ケ岳の勇壮。この条件で下山するのがもったいないくらいでした。
美濃戸山荘で小休止し、子どもに牛乳を購入。しかし、ここから八ケ岳山荘までの道のりがダラダラと長く感じて大変でした。「まだ着かないのー?」「あと10分で着くー?」と繰り返し子どもに尋ねられながらの下山となりました。「この1時間って長く感じますね」と八ケ岳山荘で話すと、山荘の人は「確かにそうですが、車のすれ違いが大変ですから」。
2日目に予定していた硫黄岳ハイクは取りやめましたが、子どもは2日間頑張ってあるいてくれました。今回も頑張ってくれてありがとう。「天気の良い時、今度は文三郎道から一緒に登ろう」と言ってくれた子どもの言葉が実現することを期待しながら帰途に就きました。
前日の赤岳ハイクの記録へはこちらから。
当日の子どもの格好
シャツ:モンベルのTシャツ
パンツ:普通の子ども服
靴:モンベル タイガオブーツ
ザック:モンベル製
写真
3人で寝た小さいテント | 天気が良いです | 文三郎道で赤岳を目指します |
稜線に出ました | 赤岳山頂までもうちょっと | 岩間にかわいい花を発見 |
頂上直下で富士山が見えた | 山頂に着いた | 頂上からの風景@ |
頂上からの風景A | 頂上からの風景B | 山頂から見た富士山です |
下山後の行者小屋付近 | 空が青く気持ちいいです | 娘が撮影してくれました |
ゴミを担いで帰ります | 下りも沢では必ず水遊び | 美濃戸山荘で牛乳飲んだ |
美濃戸山荘から先が長い | 疲れた〜。早く着いて〜 | ようやく八ヶ岳山荘に到着 |