[第9話]世間知らずでした

2010年4月24日 東久留米市の物件

通勤の利便性を考え、東京都内か近郊都市を再検討することにした。

今回の建売メーカーは、SUMOなどの住宅雑誌を見ると必ず名前が登場する。つまり、規模が小さくない建売メーカー。

営業担当と待ち合わせをして最初に紹介された物件は、ほぼ完成した物件。3LDKなので、私たちの希望よりも部屋が一つ少ない。

一方、車を2台駐車可能であり、駐車場のある南向きには小さいながらもん庭がある。このおかげで日当たりは良い。

「この区画は公園の整備地区に含まれており、区画整理で公園になる可能性があります。でも、このように家を建てており、問題ないです」

「本当に問題ないのか?購入してすぐ立ち退きは嫌だな〜(でも、安ければ捨てがたい)。それで、おいくらでしたっけ?」

価格を聞くと、訪問前に電話で確認した価格よりも高い。

「値引きはどのくらい?」

「お聞きした価格の家はこの近くの埼玉県の物件になります。なお、この家は最近価格を見直して値段を下げたため値引きはありません」

では、さっさと埼玉県の物件に移動しましょ。

移動中、営業担当は、「最寄駅は再開発が完了したため、駅前を含めてきれいです」とアピール。確かにきれいだ。

「それで、先ほどの物件までのアクセスはどのくらい?」と尋ねると、「徒歩で20分以上かかります」

「遠いなぁ。夜暗くなっての帰宅時、街頭は十分?」と尋ねると、「街頭があまりない場所があります。メイン通りを歩けば大丈夫です」

それって、遠回りしろってこと?(心の中の声)

埼玉県では、異なる区画にある2棟を見学しました。

一番の印象は、狭い!

まず、車庫及び面している道路幅が狭い。営業担当の小さい車でも切り返ししなければ車庫入れも車庫出しもできない。私たちの車ではとても無理だろう。(「ご自分の車で移動しますか?」と聞かれたが、営業担当の車で移動して正解だった〜)

家の中も狭い。リビングは現在の賃貸マンションよりも狭い。隣の家との間隔も狭く、リビングの窓からは隣家の外壁を見上げる有り様。

内装はぎりぎりセーフだが、屋内の設備はグレードを抑えたという印象が否めない。

正直に伝えると、「この価格では仕方ありません」との返事。

せめて2階くらいは日当たりがよければと窓から外を見ると、日の丸の国旗を掲げた家が目の前にある。

「数か月前、右翼が隣家に移り住んで来ました。この家のマイナスポイントです。ただし、接触がなければ大丈夫です」

うーん。そんなもんか?今後長期間住む家なのに。

掘り出し物はないかと期待した私たちが世間知らずでした。

価格を上げることを選択肢に入れていない私たちにとって、東京都内で理想の家探しをすることは時間の無駄とよく理解できた1日でした。

私たちの天秤は、【広い居住空間>通勤の利便性】に完全に傾くこととなりました。

 私たちのマイホーム探しについて

私たちは、諸事情により事前に勉強する時間的な余裕のないままマイホームを選ぶことになりました。

私たちは、まず、不動産・住宅サイトSUUMO「スーモ」を見て場所と物件の規模から価格傾向を知ることから始めました。短期間に転居するには建売物件しかないと考えたからです。

平行して下の本を読んでいれば、もっと理解が早かったかもです。

新版 家を買いたくなったら

「家を買おうかな」と思ったときにまず読む本

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